こんにちは、再びアフリカンスクエアーのマダガスカル担当、[た]です。
今日はラフィア椰子という植物についてのお話です。

ラフィア椰子の原産地はマダガスカルと言われていますが、まだ確証はされてはいないようです。
コンゴ民主共和国や西アフリカに生息するラフィア椰子は大型で、マダガスカルのものと同種のように思われます。同じアフリカ大陸でも、タンザニアのザンジバル島で見たラフィアと呼ばれてる椰子は小振りなものでした。またオーストラリアや一部アジアにも生息しているとのこと。
ココ椰子が世界中のビーチでその土地に根付いてるように、ラフィアの実も海流に乗って色々な土地に辿り着いたのでしょうね。

ここからは、ラフィアを使った布やラフィア椰子を写真に沿ってご紹介します。

クバ布(コンゴ民主共和国)
葉の中の繊維を加工してビロード状に織った布
クバ布


ディダ布(コートジボアール)
葉の中の繊維を加工して平織りし絞り染めした布
ディダ布


ラフィアバッグ(タンザニア・ザンジバル島)
ザンジバル島のラフィアバッグは、葉の短いラフィアの葉を加工せずにブレードにして編み上げます。
ザンジバルラフィアバッグ_01


木造ダウ船/ラフィアで編まれた帆(タンザニア・ザンジバル島)
ザンジバル木造帆船


マダガスカルのラフィア椰子
首都アンタナナリヴ、チンバザザ動植物公園のラフィア椰子、高さ15M程あります。左側に立ってる女性は身長約165cm。分かりやすく言うとチンゲン菜調に葉が生えます。最大高さ20M程になるそうです。
松本さんとラフィア_02


下部、切り取られた葉軸。古い葉は朽ちて倒れます。20110213 croc farm 2_01


ヘレンカミンスキー社のメタルアイレットでお馴染みのラフィアの実。食べられるかは・・・謎です。
ラフィアの実

ちなみに、こちらの画像の実もすごいです↓
http://www.hear.org/pier/imagepages/singles/800px-Raphia_farinifera.htm

葉(葉軸から葉身が開いた状態)
20051127 葉_01


そよそよそよぐラフィア椰子をご覧下さい。


帽子やバッグに使う『ラフィア』はラフィア椰子の葉軸から葉が開いてない閉じた状態の葉を加工します。

次回につづく・・